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ADHDの特徴と対策 少数派の説明書  5

ある想像の世界です。

そこには自由自在に空を飛び周り、飽くなき冒険心を持つ人がいました。勇気があり、閃くアイデアで困難も乗り越えます。楽しいことや面白いことが大好き。次々と話題を変えるのは幅広い興味があるからでしょうか。人々はいつも明るくとても賑やかです。言葉がなくても人や動物の気持ちをなんとなく想像できるようです。そして皆、優しさや寛容さ、配慮ができる暖かい心を持っています。

朝になりました。地上の学校に空の子供達が体験授業に行くようです。しかし、どうやら起きられない子がいるようです。あの子は忘れ物をして取りに帰っているのかな。学校で机に座るよりも、空を飛びたくてうずうずしてる子たちばかりです。遅刻をしてきた子もいます。あちらでは喧嘩がはじまりました、どうやら約束したことを忘れて他の子と登校してしまったようですね。そんな騒ぎも気にせず、ずっと熱中して空中宙返りを練習している子もいます。

ひらめき 直感 イメージ記憶 芸術性 創造性 空間的 全体を見る力 同時情報処理 図形を読み取る 音楽感覚 高速で受け入れる 情熱的な感情 柔軟性 本能

空の住人とは、右脳優位な人達です。右脳と検索するとこんなキーワードが並びます。

とても魅力的な彼らですが、それが極端に偏ってしまうと理性の脳(前頭前皮質)がうまい具合に機能せず、行動がコントロールできません。そのため規則やルール重視である学校、会社、社会の枠組みにはめられる場所ではうまく暮らせないのです。

生まれつきの脳機能の偏りにより社会生活が困難になり、診断を受けると発達障害とされる事があります。

そして例にあげた地上の学校での問題行動はADHDと診断される症状でもあります。それは7歳までに発症すると言われています。

しかしながら、ADHDとされる症状は、自然の中にいけば問題行動がなくなるという実験結果があります。落ち着きのない子供達の原因として【神経の異常なあるいは病的な敏感さ】という研究報告もあります。

つまり、問題は子供たち自身の脳ではなく、それが『家庭での体験・教育・世相・栄養と言った環境要因』側にある可能性があるとも考えられるのです。自分たちの発達に必要な要素を提供してくれない環境に対して反応しているということです。

最近聞かれるようになった、HSPやHNS(感受性遺伝子を持つ人)が刺激ある環境に適応出来ずADHDの症状が現れるとの見方もあります。

ですから、社会で暮らすには、複数の環境要因、遺伝的な要素をできる限り考慮し、周りの大人たちは子供の教育的、社会的、身体的、情緒的環境その子にそえるように導き、整える事が必要になります。

理性の脳は成長します。様々な経験をした後、通常よりも遅く前頭前野が成長する方が急成長し、最終的な知能が高くなるといった研究結果もあります。また、現在ADHD要素がある成人でも、環境や情緒を整えることで理性の脳を育てて行く事ができます。なぜならば、右脳優位な方は脳の可塑性(柔軟に変化させる力)があるからです。

大人の脳と言われる理性をつかさどる前頭前野を育てている時、すでに育った右脳は無くなるわけではありません。たくさんの経験や育まれた創造性などの良さを持ったまま理性と調和していけるのです。

その人にあった環境を提供できるようになる為にも、まずADHDの知識を学んで対策をたてていきましょう。

ADHDとは

  • 7歳までに発症。脳の成熟の遅れ、特に行動のコントロールに関わる前頭前皮質には最大5年の遅れが見られる。
  • つまり大人になるにつれ脳の成長は追いついてくる。しかし、愛着障害やトラウマなどの負の環境要素が発達を妨げてしまう→大人のADHD
  • 前頭前葉機能が低下している事が多いため、注意力の切り替え能力が制御できず、ホルモンの分泌パターンの切り替えもうまくいっていないため、睡眠障害を乳幼児期から抱えやすい。無理やり早起きをさせたらADHDが悪化することも考えられる。対策はメラトニンやロゼレムを使用する、光による治療をするなど。
  • 扁桃体や海馬が小さめであることから、普通の子供よりストレスに敏感で影響を受けやすい→PTSDや慢性疲労などのリスクが高い。
  • アレルギー、音や光などの過敏性がある。
  • 報酬系が弱く、学業に集中しにくい。
  • 不注意優勢型は大人になっても持続する傾向があると言われている。不注意ミスでの自尊心の低下による二次障害や、各種の依存症が懸念される。
  • 脳を覚醒しようとして、刺激物を取り入れたり、行動をしてしまう事がある。喫煙・アルコール・性・ギャンブルなどの依存症になりやすい。有害な事ではなく、人の役に立つ事や学術的探求でドーパミンを引き出せると良い。音楽がドーパミンを増大させモチベーションを向上させる。サウンドセラピーも良い。

ADHDの3つの特徴

不注意・・・気が散りやすい 集中力がない

多動性・・・じっとしていられない 落ち着きがない

衝動性・・・考える前に実行してしまう 順番を待てない

近年出版された、松永暢史さん著【ズバ抜けた問題児の伸ばし方・ADHDタイプ脳のすごさを引き出す勉強法】や、成毛眞さん著【AI時代の子育て戦略】は、ADHDタイプの脳をこれから到来するAI時代で生き抜けるように伸ばし育てる工夫が書かれています。著者もこのタイプの脳を持った人たちだそうです。

また、堀江貴文さんが設立 2018年10月に座学を目的とせず行動を目的とした高等学院が開校されます。このタイプを伸ばす学習スタイルなのではないでしょうか。

また同じADHDであったとしても男子と女子では脳の発達の仕方や成長期の時期など、成長度合いが変わってくるので考慮する必要があります。

長所

・行動的でアグレッシブ、エネルギッシュで活動的である。行動後は、人に確認してもらう、教えてもらうと良い。

・旺盛なチャレンジ精神、スタートアップが得意である。スタートアップ後はそれぞれ得意な人に任せるのが良い。

・新奇追求性、新しい魅力的な事を探し求める。ネット社会との相性が良い。広く浅い知識。

・積極的なコミュニケーション力、人と人とを結びつける貴重な存在。

・面白い話題、発想力、場を盛り上げる明るいムードメーカー。

・アイデア豊かな連想能力、これには良質なインプット(情報や知識)を得る努力が必要。

・好きなことへの過集中。

・頭の回転が早い、思考のフェラーリと呼ばれている。これには速さを制御するスキルを身につけコントロールすること。

・強い感受性からくる共感力。生まれつきの衝動性や不注意のためコミュニケーションで失敗する事が多く、結果として人の気持ちを汲み取る力を成長させる事がある。傷つき批判を受け敏感な心ができ、人の心の痛みを想像することや理解するように努めた結果、共感力が育まれる。他人への優しさや寛容さ、配慮できる温かい心を持つ。

短所

・計画を立てたり、順序立てて仕事や作業を行う事が苦手。

・不注意によるケアレスミス、頭の回転のスピードが速すぎることも原因

・対人スキルの未熟さ。人との約束を守れない。自己中心的で人の気持ちを考える余裕がなく、自分の好きにしたい衝動性によるもの。

・時間感覚がおかしく、左右の感覚がわからない。遅刻してしまう。

・片付けられない。

・マルチタスクが苦手、多くの指示や説明が長いと混乱する。

・過集中、1つのことに没頭し他がおざなりになる。

・次の行動へ、注意の切り替えが難しい。

・長時間座っている事が苦手で、手足がムズムズしてしまう。

成長の過程で3つの必要なもの

適切な養育環境

ストレスの少ない教育サービス

苦手を工夫する努力、支援してくれるサポーター

ADHD 日常の対策

・多動な子供を取り巻く環境からくるストレスの総和を減らすような環境調整。

・慢性的な睡眠不足を避ける。

・添加物やアレルギー物質を避ける。

・音や光や匂いに過敏に反応していないか、観察し対策する。

・座学での学習スタイルがあっていない時は、モチベーションが続くような工夫をする。

・自尊心を失わせないようにする。二次障害に至らないよう対策する。

未完の原石は正しくカットしなければ光りません。そして光らせる事が出来るのはあなた自身なのかもしれません。

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