左利きの特徴 10人に1人の少数派 クリエイティブな人たち

左利きは日本では10人に1人だと言われている少数派の人たちです。世界の平均が約10%ですので同じくらいと言えます。左利きの人はどのような特徴を持っているのでしょうか。

左利き

動物の場合はほとんどが右利き・左利きの割合が50:50なのに対して、人間だけは左利きが10%しかいないそうです。壁画の分析結果からも、人間は少なくとも過去1万年の間は右利き90%・左利き10%だったのだそうです。

左利きは男性の方が多い

男女別の集計結果では、男性のほうが女性に比べて2割から3割ほど左利きの人の割合が多いという結果が出ています。

また、遺伝性があるとも言われています。左利きの両親から生まれた子どもが左利きになる確率は、右利きの両親から生まれた場合の2倍以上だとも言われています。

「左手利きの比率は、歴史、民族を超えて5-10%と一定であり、その決定には遺伝的要因が大きいことは確かである。

前原勝矢が、日本人の男女7351人を対象に調査したところ、比率は男性3.6%、女性2.7%だったという。そして、親や兄弟姉妹など、家族に左手利きがいる場合といない場合とを比較すると、家族に左手利きがいない場合は2-3%であるのに対し、いる場合は男性10.7%、女性8.7%と有意に高率となった。

これは、利き手が遺伝的に決められることを物語っている。『女の脳・男の脳』 (田中富久子著 日本放送出版協会 1998)

世界の左利きの割合

[48カ国の調査で左利きが多い国]

1位 オランダ 15.7%
2位 ニュージーランド 15.5%
3位 ノルウェー 15.0%

逆に少ない国はというと、台湾が約3%です。日本や中国の10%に比べると少ない割合です。

アメリカ合衆国では1.8%、イタリアでも5.8%と平均よりも割合は低くなっていますが、アメリカ合衆国やイタリアでは両利きの割合が30%前後となっており、クロスドミナンスと言われる動作によって利き手を変える人が多いようです。

漢字を使う文化圏では少ない割合になる傾向がある。

『世界大百科事典 23 改訂新版』(平凡社 2007)

左利きの原因

左利きは、胎児期に浴びた男性ホルモン量の影響があるという説があります。男性ホルモンは左脳の発達を遅らせ右脳を発達させます。

右脳は、非言語処理をおこないます。直感や音楽、芸術、感性、数学、全体を見渡し把握する、空間認知力などのクリエイティブな事柄を司るのです。

絶対人口の少なさにもかかわらず、一部の分野では左利きが多数を占めることからも、その説が裏付けられます。

例えば、創造性の高い職種や、知能指数(IQ)131以上の児童、音楽的・数学的才能に秀でた人たちの間では、左利きが多いのです。

空間認識を使うスポーツにも左利きが多く見られます。例えば、プロ野球選手には左利きが非常に多いです。江夏投手や王選手、今では大リーガーのイチロー選手などが有名です。

左利きの特徴

イギリスのオックスフォード大学の研究で、約9000人分の脳画像を調べてみた結果、左利きに関係している4つの遺伝領域は脳の構造に影響していることがわかり、言語をつかさどる領域をつなぐ白質路の発達に違いが見られたそうです。

主任研究員のAkira Wiberg博士によると、左利きの人の脳では、右脳と左脳にある言語領域がよりスムーズに情報を伝達する傾向が見られたそうです

言葉を話す機能を司る脳(言語脳)は圧倒的に左脳が多く、右利きの人は約95%、左利きの人は約65%が左脳を言語脳としています。

反対に言語脳が右脳の人は、右利きの人でおよそ5%、左利きの人は20%となっており、左利きの人の約15%の人は、左右脳どちらも偏りなく言語機能を司っていることがわかっています。

右利きの人よりも左利きの人の脳梁は約10%も太いといい、『左利きは両方の脳の間の連結が強化されるので、より優れた処理能力があると考えられ、右手を優先的に使う人より情報処理能力が早くなる』という事がわかっています。

つまり、左利きの人は右脳左脳の相互バランスに優れ、創造性を発揮しやすい人たち、と言えるでしょう。

右脳左脳の連結をスムーズにするのはエストロゲンですので、男性ホルモンと女性ホルモンの相互作用が高いとも推測されます。

漢字を使う文化圏(東アジア圏)で少ない割合ということは、「他の地域より右脳左脳の連結がスムーズではない」といった傾向があるのかも知れません。(ASDは神経系統がとても発達していますが、右脳左脳の連結がスムーズではありません)

他には、左利きだと統合失調症になる危険性がわずかに高い一方、パーキンソン病のリスクはわずかに低いことが分かっています。

また、左利きのリスクとしては免疫系の病気にかかりやすいこと(右利きの2.5倍)、吃音や失読障害が多いと言われています。生活する上では右利きに便利なように作ってありますので左利きには不便なことが多い事があります。

左利きの人は、お金持ちになりやすいとも言われます。業種にもよりますが、左利きの特徴の直感力、想像力、独創的なアイデアと明晰な頭脳は優秀な社員として認められる可能性が高いからです。

クリエイティブで創造性に富む左利きが少数存在することで、種としての多様性が広がり、その独創的なアイデアから、人類がよりよく進化していけるのではないでしょうか。

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