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HSP/HSS 2つの両極端な二面性を持つ人 自分らしさがわからず周りから理解されにくい敏感な人達 少数派の説明書10

HSP/HSS 2つの両極端な二面性を持つ人

HSPとHSSを併せ持った人たちです。感受性遺伝子である、セロトニン関連、ドーパミン関連の遺伝子変異を両方持ち合わせています。両方を持っていても生まれ育った環境によってどちらかに傾くこともあります。

HSPとHSS、両方の良い面を持つ一方で、苦手な部分も両方併せ持ちます。

自分自身を理解していないと、二面性を周囲から受け入れてもらえず苦労したり、自分でも自分らしさがよくわからないことに苦悩することがあります。

一言でいえば、複雑な人であり、この特徴をコントロールすることが出来れば、状況に応じて一つの極からもう一方の極へと自由自在に移動出来る素晴らしい能力でもあります。

その素晴らしい能力が開花する養育環境は、「例外的と言えるほどの支援を受けた子供時代」を送ってきたギフテッドタイプか、「貧しく、厳しい子供時代」を送ってきたサバイバータイプのどちらかという両極端さであり、その中間層にはほとんど見られないと言われています。

開花する為に必ず必要な条件とは「自分の人生の手綱を握っている」という自己統御感です。

バランス良く自身をコントロールできるようなれば、まるで編集者のように冷静な分析力で問題を見つけ、創造性を発揮し、大胆な行動力で実現化するという行為を1人で行え、また人や組織にもその視点を提供できるでしょう。

1人の人格の中に大勢の人格が居るようなもの、1人でも賑やかな人、ともいえる人です。ADHDとASDを両方診断されている方の中には、このHSP/HSSタイプもいると思いますので、HSPとASDの違いを再度確認していただくと良いでしょう。

4つのタイプ

1.HSP……内省的で、静かな生活を好む。衝動的ではなく、あまり危険を冒したがらない。

2.HSS……好奇心に満ち、やる気があり、衝動的で、すぐに危険を冒し、すぐに退屈する。与えられた状況の繊細なことにあまり気づかないし、興味もない。

3.非HSP/非HSS……それほど好奇心なく、内省的でもない。あまり物事を考えることなく淡々と生活している。

4.HSP/HSS……移り気である。HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方をもつため、神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い。つまりすぐに圧倒されるが、同時に飽きっぽい。新しい経験を求めるが、動揺したくないし、大きな危険は冒したくないのである。あるHSP/HSSによると、「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような気がする」そうだ。

理解されにくい二面性を持つHSP/HSS

「刺激に繊細で静かなのが好き(HSP)」と「刺激的でスリルや緊張感に溢れているのが好き(HSS)」という、両極端な二面性を持つために、周囲からは表向きに見えている印象だと思われてしまうことがHSP/HSSの悩みといえます。

公の場面で、好奇心旺盛でHSSな自分を見せている人は、周囲からも「この人は社交的で活発な人だ」という第一印象がつきやすく、第一印象に基づいたキャラ付けやコミュニケーション、仕事・業務の割り振りをされることが多くなります。
しかし、HSPのような繊細や傷つきやすさも併せ持っており、大丈夫だろうと思って言われた何気ない一言を強く受け取り、深く傷ついてしまうケースがあります。

とくに男性の場合は、男らしい活発さ(HSS)を見せるものの、もう一つの内面は男らしさとは相容れない女性っぽい繊細さ(HSP)があるために、そうした二面性を周囲から受け入れてもらえず苦労したり、自分でも自分らしさがよくわからないことに苦悩することがあります。

一方で、公の場面で落ち着いたHSPな自分を見せている人は、周囲からも「この人は落ち着いていて真面目な人だ」という第一印象が付きやすいですが、好奇心旺盛な部分や型破りで感情的な面も併せ持っているため「どんな人かわからない、何をするのか不安だ、何を考えているのかわからない」といった事を思われたり、安定感や信用性が持たれにくいというケースがあります。

HSP/HSSの特徴

長所
・両極端な長所を同時に持っている

・創造的な人。1人だが群衆のような人

・感情的であり論理的

・男性的であり女性的

・真面目であり遊び好き

・エネルギッシュであり落ち着いている

・賢いが単純

・謙虚に学び自信たっぷりに発表する

・空気を読むことも読まないことも出来る

・ロマンチストでありリアリスト

・これらの特徴を自在にコントロールする器用さを持つ

短所

・神経がたかぶりやすい

・刺激に圧倒されやすい

・疲れやすく人より休息が必要

・アレルギー体質など

・移り気で飽きっぽい

・新しい経験は求めるが、動揺する事や危険は冒したくない

・神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い

・特別な助けが必要である

・自分で立てた1日の計画に圧倒され疲れて苦しくなりダウンする事もある

・刺激を求める気持ちを抑えられない状況が続くと敏感であるため慢性的に疲れてしまう。

対策

・自己コントロール力を高め、行動を選択できるようになると生き方が柔軟になり豊かになる

・新奇追求の力に負けない事が大事である

・刺激や移り気の問題には、刺激になるものを近づけない。

・規律的な行動をするという環境面を整えることが必要。

・周りの人や環境に依存していると、浮き沈みの激しい人生を送るだけになってしまう為、差次感受性(細かい所に気付く力)を使い、分析して対応し自主性をもち克服していく。

・スーパーヒーローのように、社会の理想型を求めすぎてはいけない。
自分の最適レベルを知り、手を抜いたり、休息をとる。

・ストレス発散が必要である。自分なりのストレス対策をいくつか持つ

・人の助けを適切に借りる

・同じタイプの成功者の本などを読み対策する

まとめ

▪️自分の特性を理解し受け入れること。
特に自分の不得意な事を受け入れないと無理する事になったり、適切な支援を受けるチャンスを逃してしまう事になる。

両極端な性格を同時に持っているため、うまく使いこなし、長所を生かしていく事が必要である。
矛盾する特性を持つ事は珍しく、理解されにくい事もあるが、自分を理解し個性を磨きあげれば素晴らしい人材になる。

▪️多くの人に共感出来、多様な行動が出来る、色々なカラーに染まることが出来るが、それらを全て自分で選択しコントロールする器用さがある。

▪️「誠実さ※」「正直さ」を軸にして、ぶれない価値観をもち、自己コントロール出来るように努力していく。
※私利私欲を持たず真心をもって相対する

自主性をもち環境面を整えるには、過剰同調性の克服が必要

過剰同調性から自主性を取り戻すためにすること

・嫌な事はノーと言う。

・感情は我慢するか爆発させる二択だけではなく、誠意をもって丁寧に相手に説明する、芸術に表現したりもできる。

・自分は相手に同化してしまう傾向がある事をわきまえ、適切な距離を取り、相手の問題と自分の問題をしっかり「区切る」事を意識する。

・「いい人」「いい子」を目指さず、バランスの取れた大人を目指す

環境を整える対人関係の考え方

・対等な立場。相手と横の関係を築く。対等な関係の時のみ、勇気づけられる。縦の関係 力や支配の関係は精神的な健康を損なう要因である。

・他者を支配しないで生きる覚悟をする事。誰の課題か分離して考える(立ち入らず、立ち入らせず)
共同の課題にする時には自分で解決出来ない問題だけである。

HSP/HSSタイプは最適な環境下では抜群な能力を発揮できます。自分で出来る限り最適な環境や人間関係を整えていきましょう。

同じタイプの人同士、会えば何となく同類だとわかります。良い支援で大きく変わるタイプですので、その必要性がある場合には助け合いましょう。

HSPに関連するセロトニン遺伝子変異とは

HSSに関連するドーパミン遺伝子変異とは

HSP/HSS ギフテッドとの共通点とは

創造性についての記事はこちら

HSPの恋愛と結婚についての記事はこちら

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