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指比率 体型 分析心理学を組み合わせて知る自分の説明書

指比率・体型・ユングの分析心理学から、さらに詳しく自分を探ってみましょう

指比

人差し指と薬指の長さの比のことを指します。これを2D/4D比といい、男性ホルモンの代表格である「テストステロン量」を推測する事ができます。この結果によって病気の傾向や、性格、運動能力、男らしさなどがわかると言われています。

『二本指の法則』の著者、イギリスの心理学者ジョン・マニングによると、胎児の時にテストステロン(アンドロゲンシャワーともいう)を浴びると薬指が長くなるのだそうです。

測り方は、指の付け根から指の先まで長さを測ります。

人差し指の長さ÷薬指の長さ

日本人男性の指比の平均は、0.95で、比率が小さく薬指が長い事がわかります。

薬指より人差し指が長い・・共感脳 高い発話流調性 性格形質の女性化

人差し指より薬指が長い・・システム脳 性格形成の男性化

同じくらい・・バランス型

Wikipediaによると、指比は遺伝性であると示されています。指比は、子宮内でのアンドロゲンテストステロン(男性ホルモン)の曝露に影響されて、薬指が長いほど多く曝露していて、脳の女性的特徴を失います

子宮内のテストステロンの濃度が高ければ高いほど、社会性の発達が遅くなることが分かっています。特徴として、左脳の発達を遅らせて、右脳を発達させます

左脳は喋ったり言語を理解したりする時に機能し、物事を論理的に考えたり分析したりする時に働きます。右脳は直感的で、空間や感情に関連する情報を扱っています。

女性ホルモンは前頭前皮質を成長させるだけでなく、右脳と左脳の連結をスムーズにし高い発話流調性を可能にします。

また、思春期は女性ホルモンエストロゲンの影響始まり、前頭前皮質が成長し、理性の脳が育ちます。骨端線を閉じるのも女性ホルモンの影響です。一般的な女性が男性より身長が低いのはこのためです。

指比は、成人の性ホルモン量との間には何らの相関も見出されておりません。つまり、指比のみで思春期以降の血中テストステロンレベルが決まるわけではないのです。

指比は幼少期からの性格形成のベースになっているとみられます。詳しくはこちらをみてみてください⇨指比Wikipedia

究極の男性脳と言われているASDは、胎児期の子宮内の男性ホルモン濃度と女性ホルモン濃度が通常より高い事が分かっています

ケンブリッジ大学の自閉症研究センターに勤めるサイモン・バロン=コーエン教授らの研究グループも、子宮内の羊水中に含まれる2つの男性ホルモンを含む、4つの出生前ホルモンのレベルを測定した研究を2015年に実施し、男性ホルモンのレベルが高い男児は出生後に自閉症と診断される可能性が高いことを突き止めています。しかし、バロン=コーエン教授らが女性ホルモンに注目して行った新たな研究では、女性ホルモンも自閉症との関わりが深いことが判明しました。

自閉症患者の羊水では4種の女性ホルモン濃度が有意に高かったとのことです。

人は誰もが「女性型身体」を持ち、2ヵ月ごろまでに性別の決定に関わる性染色体の「XY」を持った胎児は、Y染色体上にあるSRY遺伝子の働きで作られた精巣からテストステロンが大量に分泌され(アンドロゲンシャワー)、「男性化」します。

具体的には、陰茎や陰嚢の発育、脳の性差形成、顔形や骨格の成長を促し、このとき浴びたアンドロゲンシャワーが多いほどより男らしく、テストステロンレベルが高いとされています。

ASD児は大量のテストステロンを分泌し、アロマターゼ により女性ホルモンに変換され、女性ホルモン量も多くなると考えられます。

アロマターゼについてはこちら

体型

ドイツの医学者であり、精神科医でもあるクレッチマーが体型と気質をまとめたものです。人が生まれつき持っている気質(環境に影響を受けていない部分)は体型に規定されるとして、それらを3つの類型にしました。

クレッチマーの類型論より

細長型-分裂気質・・静か、控えめ、真面目、知性が高い、敏感性と鈍感性

闘士型–粘着気質・・興奮しやすい、熱中しやすい、几帳面、頑固、筋骨型

肥満型–躁うつ気質・・温厚、社交的、落ち着いている、循環気質

アメリカの医師であり、心理学者でもあるシェルドンは、クレッチマーの類型論を統計処理を用いて洗練しました。その結果かなり類似した成果を得ました。

シェルドンの発生的類型論(胎生期の胚葉発達で分類)

外胚葉型神経系統や感覚気管が発達–神経緊張型・・控えめ、過敏、疲れやすい、非社交的、虚弱な体型(扁平で痩せ)

中胚葉型筋肉や骨の発育が良い–身体緊張型・・活動的、精力的、冒険を好む、自己主張的、頑丈な身体

内胚葉型消化器系(内臓器官)が発達–内臓緊張型・・安楽を好む、生活を楽しむ、社交的、柔らかで丸い肥満型

体型に関わる性ホルモンの作用の色々

テストステロン(男性ホルモン)の作用は、筋肉増大、骨格の発達などである。

エストロゲン(女性ホルモン)の作用は、脂質代謝、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経女性化、皮膚薄化、乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵制御、動脈硬化の抑制、心臓の保護効果などである。

女性ホルモンは脂肪組織からも分泌される。

・女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)があり、エストロゲンが減ると満腹ホルモンである「レプチン」が減って、空腹ホルモンである「グレリン」が増え食欲がアップする。「レプチン」の働きが低下して内臓脂肪が燃えにくくなる。

・エストロゲンが不足すると、内臓脂肪を蓄積するアセトアルデヒド脱水素酵素1が活性化する。水分をためやすくなり、むくみが出て、大腸の蠕動運動が鈍くなり便秘になりがちになる。自律神経の動きも鈍くなる。

・しかし、エストロゲンも過剰になりすぎると肥満になる。

・インスリンは血糖を抑制する作用を有する他、骨格筋におけるタンパク質の合成促進を行う。筋肉の中にインスリン様成長因子(IGF−1)が入ると、筋肉は過度に増殖する。

・高血糖を調整するインスリンだが、調節がうまくいかない場合には糖尿病を発症する。

・①インスリンの分泌が低下した場合の糖尿病。痩せ型に見られる。②インスリンは出ているものの、血糖降下作用が追いつかない場合の糖尿病。肥満型に見られる。

・①のインスリン分泌低下の原因の一つが自己免疫疾患で、膵臓に炎症細胞の浸透が見られる。自己免疫疾患ホルモンが関与しているという説がある。

自己免疫疾患は男性より女性に多く、早期閉経の原因の1つとも考えられている。

・女性のテストステロンは卵巣や副腎から分泌される。雄性の約5〜10%だが強く作用する。乳がんの主な原因がエストロゲンであるが、閉経後に乳がんになるのは副腎で作られたテストステロンアロマターゼという酵素でエストロゲンに変換されるからである。

・男性はテストステロンを元に女性ホルモンが作られる。その量は一般的には更年期の女性と同程度とされる。

これらをもとに体型の考察

◆筋骨が発達した闘士型・中胚葉型である場合、テストステロンとエストロゲンの相互作用がうまく行われているのではないでしょうか(筋肉の増大作用と、インスリンのタンパク質合成促進作用から考察)

3つの型の中では血中のテストステロンレベルが一番高いと考えられ、興奮しやすく活動的なのだと思われます。

◆外胚葉型の疲れやすい、虚弱な体質とは自己免疫疾患の影響なのではないかと思われます。

自己免疫疾患は女性に多く見られます。神経伝達物質の欠乏が原因の1つと見られます。痩せ型の特徴で神経系統や感覚気管が発達するということは、視覚 聴覚 触覚などが過敏になると考えられます。このことは、神経系が過剰発達するHSPやASDと共通します。

他に、痩せ型の女性は、エストロゲンの脂質代謝作用とレプチンの作用で痩せていると考えられます。もし、痩せ型でプロゲステロンが少ない場合は黄体機能不全になり、子宮内膜の形成が悪くなり不妊の原因になります。また、子宮の収縮を抑える黄体ホルモンが少ないため流産しやすくなります。

◆肥満型は女性ホルモンのプロゲステロンが多い状態、もしくはエストロゲンが過剰に分泌しているのではないかと考えられます。躁うつ気質はエストロゲン不足のため、自律神経の動きが鈍くなっているからだと推測されます。

思春期における身長の伸びは女性ホルモンの分泌が促進されることで起こされていると同時に、骨端線を閉鎖させる作用があります。つまり肥満型で思春期が早く到来する場合は、低身長になる可能性が高くなると考えられます。

犯罪と体型にも相関関係があり、犯罪白書によると詐欺や窃盗は細長型、肥満型に多く、暴力や力を使う犯罪は闘士型に多く見られます。このことからも、闘士型が一番みなぎっているのがわかります。

ユングの分析心理学

分析心理学は、スイスの精神科医カール・グスタフ・ユングの提唱した理論。

2つの性格類型

外向型・・心的エネルギーが他者という外側に向く

内向型・・心的エネルギーが自分自身という内側に向く

心の機能類型

・合理的機能

思考型(外向 / 内向)・・・物事を合理的、論理的に捉え判断する

感情型(外向 / 内向)・・・喜怒哀楽、主に好き嫌いで判断する

・非合理的機能

感覚型(外向 / 内向)・・・快・不快を基準に五感で判断する

直感型(外向 / 内向)・・・直感を頼りに判断する

2つの心的エネルギーと、4つ心の機能からその人の傾向を診断し、組み合わせたものがユングの心理学的な性格類型です。

そして、これらをもとにさらに研究開発された自己理解メソッドを、MBTIといいます。←リンク先にて無料診断。

MBTIは、内向I、外向E、感覚S、直感N、思考T、感情Fに判断的態度J、知覚的態度Pという独自の指標を加えて、4指標16タイプで性格を分類しています。全世界のキャリアカウンセリング分野で一番利用されています。

日本で一番多く見られるタイプはISFP 23.3%。職人気質のタイプです。手先が器用で、感覚器官が発達している人が多いのでしょう。あなたはどのタイプでしょうか。

MBTIタイプ別の特徴と課題の記事はこちら

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