ISFJ
心理機能の優先順位は、言葉にするとだいたい以下の通り。
主機能 1番よく使うもの
(内向感覚・Si)
補助機能 2番目によく使うもの
(外向感情・Fe)
第三機能 3番目
(内向思考・Ti)
劣等機能 備えてる機能の中で一番使わないもの(外向直観・Ne)
劣等機能はあくまで使う機会が一番少ないだけで、必ずしも外向内向を合わせた8パターンで最も無縁というわけではないのがポイント。
MBTIにおいての人間的成長は、この劣等機能を使う事が多いです。
ストレスを感じすぎると劣等機能が表出します。
◆判断機能がJの為、スケジュールや物事を先にはっきりさせておきたいタイプです。物事の判断基準は、自分の価値観・人々の気持ち・調和・協調性などを重視します
これらに加え、理屈よりも感情的な機能が先にくる情緒型な為、「好き・嫌い」「快・不快」を中心に置く傾向があるでしょう。また、細かいことにも気がつくタイプなのでアレコレ心配になってくることもあります。
ISFJ 主機能と補助機能
もっとも強く出る主機能は内向感覚です。
今までの経験やこれまでの積み重ね、目先の現実といったことを重視します。
組織に対する忠誠心や几帳面さ、情報を変にひねらずそのまんま捉える実直さといった、キッチリした人の素質が詰まったような機能です。
そのため、組織や集団の中でそのルールやマニュアルを順守する事に関しては、全タイプでもトップクラスになります。
補助機能は、人のことをしっかり見て協力的な雰囲気を醸し出す外向感情です。
敵を作らず居心地の良い仲良しムードを作り上げることで組織の一員としての役割を果たします。
感情をあまり表に出さず、人の悪口を言わず、人の喜びに幸せを感じるような素直な性格な人が多いです。他人のことを尊重しますが、攻撃的な人や派手な人は苦手な傾向があります。
この主機能と補助機能の組み合わせにより、
細かな処理能力と調整能力を併せ持った姿は、日本企業や集団活動におけるプレイヤーの鑑です。
心優しく常識的、空気を壊さない良識派で、責任感が強く、細やかな気配りを忘れません。社内での社交や根回しも自然に行え、所属時から人格者として評価されます。
うらやましいほど初期からバランスの取れた機能です。
組織の潤滑油やムードメーカー、縁の下の力持ち的な存在といった精神的な支柱の役割を果たすことが多いでしょう。
問題解決の際は、人が何を必要とし、何を望んでいるかに関心が向き、それらを実現するために秩序だった手順を考え出します。
自分から積極的に表に出ていくのではなく、支えるべき人を支えなければならないときにのみ出動します、普段は舞台の袖に控えているという謙虚なタイプです。
自分の要求よりも、特に家族や友人の力になろうし、優先させて考えます。
そういう思いやりに溢れた深い愛情を、ごく当たり前に与えられ、一方的な犠牲だと思わないところが凄いところでもあります。この深い愛情に救われる人がたくさんいます。
細かいデータや知識を使うのが得意です。必要だと思えば、ちょっとあっただけの人の顔や喋り方、声の特徴のようなかなり細かい所までしっかりと記憶するのも得意な傾向があります。
その知識をチーム全体や仲間のモチベーションや気持ちのために使います。
ISFJ 第3の思考機能と劣等の直観機能が育たないと
第3機能の外向思考や、劣等機能の内向直感(外の世界にないものと折り合いをつける機能・自分の内側に向かう可能性や、先の予想図、危機回避能力)が育たないと、
◆組織やチームのルールや規則に従順すぎて、人に押し付けてしまう事があります。
善良な常識人であるために、勝手な行動や常識を守らない人には非寛容な傾向があります。
それによるストレスを感じると、ますます権威者や所属する集団、あるいは自分が拠り所にしている宗教や理念などを、頑なに信じるようになります。
自分たちと違う価値観を持つ人や批判する人たちを見ると、まるでどうしようもないレベルの悪党を見たかのように激昂します。
◆未来に対してとことん悲観的になりやすいです。何かを変えたり進んだりする過程で起こる現象や結果に対して、悪い方にばかり考えが及びます。その結果、保守的になります。
◆場の空気や他人の気持ちを優先しすぎて、頼りにされると多くのことを抱えてしまい、自分のことを放ったらかしになってしまう傾向があります。
大変な状況の時でも、気持ちを打ち明ける事はあまりありません。ただ、そういった感情を理解してもらえると嬉しく感じます。寄り添って話を聞いてくれる人が、ISFJには必要なのかもしれません。
◆周到に計画を練るわりに、将来を見通すのは苦手で努力が見合わない事もあります。また、細部にこだわりすぎて、いつの間にか視野が狭くなりがちです。
◆悪どい本性を隠している権威者のカモになりやすく騙されやすいです。
ISFJの課題
視野の広さと騙されにくさを手に入れましょう。上に立つ際に必要な能力ですし、バランスの取れた人物になります。
対策として、哲学や心理学などの知識を得て軸を作ったり、様々な考え方を深めていくのもいいかもしれません。
自分を疎かにしすぎず、自分の意見や本音をしっかりと伝えましょう。自尊心と情熱を保つためには、断るべき時には断り、自分自身のために立ち上がり行動していくことが必要です。
世の中は色々な価値観の人がいて、自分の考え方や、常識・規則が全て正しいというわけではありません。要求や理解を100%受け入れてもらうことを目指さず、60%位を心がけましょう。
相手の価値観や都合を尊重し、お互いがより良くなれることを考えていくと、信頼が集まり、よりいっそう器が広がるでしょう。
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