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ミラーニューロンと共感力 HSP・HSS 

HSPやHSSの特徴の一つとして、共感力が高く感情移入しやすいというものがあります。

HSPは生まれたときから境界を持てないケースがあり、過剰同調性のために他者の問題を自身の問題として同一しやすい面があります。

それらは、ミラーニューロンの働きによるものだと考えられています。

ミラーニューロンとは

脳内において、目にした行為をあたかも自身のものであるかのように「共鳴する」運動神経細胞のことです。

他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように“鏡”のような反応をすることから名付けられました。

ミラーニューロンに関連するMEGの信号が男性に比べ、女性の方が強いとする説があります。

考えられている機能

◆他人の行動を見て、我がことのように感じる共感能力

◆新たなシステムを習得する際に重要である「模倣

◆他者の体験や行動から、その人の考えや欲求を推測する心の理論の能力論理的能力

言語能力

脳の活動

上側頭溝には、自分の行為の実行では活動しないものの、他者の行為の観察において活動するニューロンが存在することが報告されている

ブローカ野(言語領域)に近い下前頭皮質で見つかっていることから、ヒトの言語は、ミラーニューロンによる身振りの実行/理解のシステムから生まれたと考えることもできる

◆共感に関連する脳領域 (特に島皮質前部下前頭皮質) は自身の情動(快、不快、痛みなど)に反応し、かつ他者の情動を観察する際にも活動する

腹側運動野はミラーニューロン(自分が行為を実行するときにも他者が同様の行為をするのを観察するときにも活動するニューロン)が存在する部位だとされる

◆心の理論を支える基盤となっている可能性のある部位として、上側頭溝下外側前頭前野および前部帯状回/内側前頭前野が考えられる

ミラーニューロンに関わる島皮質帯状回
  • HSP・・・両方活発
  • 自閉症・・・両方低下
  • 解離性障害になったHSP・・・両方低下
  • サイコパス・・・島皮質前部低下 島皮質後部活発 帯状回低下
  • 虐待児の脳・・・島皮質前部活発 帯状回低下

※島皮質前部は「熱い認知」の主観的な感覚、島皮質後部は「冷たい認知」の客観的な感覚

帯状回は自省・意思決定・報酬予想・問題解決・共感や笑いに関連しているとされる

自閉症とミラーニューロン

◆自閉症の子供は模倣の際のミラーニューロン領域の活動が比較的低く、重度カナー自閉症児は他者の顔の表情の模倣を行うことができない

◆重度の自閉症児は「バイバイ」のような手の仕草も手のひらを自分側に向けて行う場合がある

◆自閉症スペクトラム障害を持つ成人の脳では、健常な成人と比較して、ミラーニューロンに関係しているとされる領域が全て、健常者に比べて薄くなっており、その薄さは自閉症の度合いと相関している

HSP(HSS)は環境や人に影響を受けやすい

ミラーニューロンによって、共感能力や模倣、心の理論が活発であるHSPは、幼い頃から環境や人、その他ありとあらゆる物から影響を受け学習していきます。

スポーツ観戦・小説・映画などからも、自分の頭の中でシミュレートし追体験する事ができるのです。

気をつけるべき点は、サイコパスからの影響です。

サイコパスはHSPの感情を映し込むことはないので、一方通行の一体化になってしまいます。

結果としてHSPのサイコパス化のみが進むことになり、邪悪で暴力的に変化することがあります。

例えば、夫婦間でも片方がサイコパスの場合に夫婦で子供を虐待するようになることがあります。

サイコパスについての記事

ミラーニューロンの作用により、周囲の人の思考周囲の環境はとても重要です。

そうは言っても、イエスマンばかりが周りにいると、視野が狭くなりますのでバランスが大切だと言えます。

環境が良くなければ、理想の人と一緒にいたり、好きなものに囲まれたりなど、少しずつ自分の環境を整えていくのが理想です。

そして、自らも周囲に良い影響を与えていきましょう。

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