社会の説明書
社会に折り合いをつけ、生きやすくしていくために、私が参考にした本を2冊 紹介したいと思います。
- アドラー心理学
- 7つの習慣
価値観、信じるもの、常識、多数派の考え、世間で良いとされることやルールがわからないからブレてしまったり、辛くなってしまっている人がいると思います。
これらの本から得た知識で軸をつくり、それに沿っていくことで、かなりストレスの減る環境になると思います。
対人の会話においても、しっかりとした受け答えが出来るようになり、自信がつくと思います。
ただし、これらで得たものすべてをこのまま信じ、経典のように盲目的に取り入れるべきではありません。あくまで参考に、自分らしく調和する程度に思った方がいいのです。
この世の中にはイレギュラーな出来事が沢山あります。想像を超える悪い人もいます。
本に書いてあるような常識的で素晴らしい人格が通用しない、利用され裏目に出てしまう状況もあることでしょう。
なにより、これらの考え方に合わせて頑張りすぎて疲れて潰れてしまわないことが大切です。完璧を目指さず、出来なくてもいいという思いも大事です。
あと、一つ大切な事は人に押し付けてはいけないという事です。生き辛さを感じている方たちは特に、人に押し付けられる事が何よりも辛く苦しいものだと分かってらっしゃるのではないでしょうか。
あくまで、今の自分が楽になる為に、です。
それでは、まずは近年「嫌われる勇気」という本で一躍有名になったアドラー心理学を紹介していきます。
アドラー心理学
目標とする2本の柱。
- 自立する(私は自分の問題を自身で解決できる)
- 社会と調和して暮らす(人々は私の仲間である)
目標を達成するための3つの大事な考え方
- ありのままの自分を受け入れる
- 自分と違う他人を信用する
- 共同体感覚
※共同体感覚とは自分が所属しているコミュニティーに対して、自分は仲間の一員であると思い、仲間が幸福になるようにみんなと協力していきたいと思う事
1のありのままの自分を受け入れるが非常に重要です。飾らない状態で受け入れられることに意味があり、それは自尊心を高めます。今のありのままでいいんです。
共同体感覚の構成要素
- 他者信頼(他者は私に援助してくれる)
- 自己信頼(私は他者に貢献できる)
- 所属感(私は共同体に居場所がある)
主な考え方をピックアップ
人の悩みは全て対人関係である
- 横の関係を築く。縦の関係は精神的な健康を損なう要因。対等な横の関係の時のみ人は勇気づけられる。
- 他者を支配しないで生きる決心をする事。誰の課題か分離して考える(立ち入らず、立ち入らせず)共同の課題にするには自分で解決できない問題についてだけ。
- 劣等感とは成長のエネルギー(理想の自分、目標としている事を達成している人との比較によって生まれる)劣等感→克服したい→向上心
劣等コンプレックスと優越コンプレックスについて
劣等コンプレックス〈諦め・逃避〉・・・劣等感を言い訳にして人生の課題から逃げる。問題を人のせいにして努力を放棄して逃げる事
優越コンプレックス〈攻撃・復讐〉・・・劣等コンプレックスを拗らせた状態。しっかりと向き合わず、否定し、強がって、逆に自分は他人よりも優れていると考える。例えば、強く見せようと努力をする、自慢、人をバカにする、人の話を聞き流す。
劣等感を感じる相手を敵とみなすかどうかがポイントです。
優劣コンプレックスからの回復は、他者のあたたかな保護に包まれる、安心できる居場所を獲得する。その後、依存から抜け出し自らの責任を自覚し自立し未来に向け行動する。
という一連の流れが不可欠なのですが、
次の記事で書く7つの習慣を取り入れる事により、自分自身の力で克服する事が可能になります。
勇気づける子育て
①子供の強さを信頼する
②子供にNOと言える権利を保証する
③子供に命令でなくお願いする
④子供の協力に常に感謝する
⑤子供の過ちをなぜ?と問い詰めず、どうすれば?と未来を見つめた視点を持つ
ざっと簡単に要約しましたが、詳しく知りたい方は、是非本を買って読んでみてください。
少数派だと感じている者の子供はやはり個性的であり、個性的な子供の子育てはとても難しいと思います。
発達が遅い子は普通のペースで育つ子と比べられてしまいがちで自尊心が育まれにくいです。そして、劣等感から道化や非行に向かいやすい傾向にあります。
逆に早い子は出る杭で叩かれやすいです。
理解力がある故、大人や友達の顔色を伺い過剰に同調し自主性を無くしてしまいやすく、出来ない子の気持ちが理解できず考えが偏りやすいという傾向もあります。
親は子供の個性を適切に見極め、学校や社会のペースに飲み込まれず、家庭でバランスを取りながら、勇気づける子育てをしなければなりません。
個性的な子の親は、子供の独自性を観察し分析し強みを伸ばす環境を整えること、社会と折り合いをつけられるよう苦手な部分の成長を促し工夫を提案すること。
社会からの偏見に耐える忍耐力を強く持つこと。
並大抵ではない勇気と覚悟が必要なのだと思うのです。
しかし、それを1人で抱える事はとてもじゃないけれど難しいです。
人のサポートや支援が必要だと思います。
今はネット環境により、そういった子育てについての情報が手に入りますが、昔は情報も少なく コミュニティも限られたものだったので、個性的な子をもつ親はどうして良いのか分からなかったのかもしれません。
私達は情報を共有する事が出来ます。
協力して助け合う事ができます。少しづつ軌道を良い方へと変えていけますように。