HSPの恋愛と結婚  愛着スタイルの影響

HSPの人は、恋愛で気持ちが大きく揺さぶられる経験を持つ人が多いのではないでしょうか。

HSPを提唱したエレイン・アーロン氏の著書「敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ」の中で、HSP同士のカップルの結婚満足度が低い傾向にあると、指摘しています。

また、同年代より早くに結婚をする人、離婚をする人もよく見られるとも言われています。

その原因をHSPの半分以上が辛い子供時代を送り、大人になってから不安定な愛着スタイルを示しているという事実を反映しているのではないか、と分析しています。

HSPの恋愛傾向

◆激しい恋に落ちやすく、依存しやすい。

◆恋人や好きな人の言動に心が影響を受けやすい。

◆ダメ男、ダメ女に捕まりやすい。

◆人付き合いが気薄なHSPの人ほど恋愛相手のことしか見えなくなる傾向がある。

◆好きな人が出来ると相手のことばかり考えるようになり、恋愛依存症のような状態になる。

◆付き合いが始まると最初の頃はとても幸せ。

◆距離が近くなり、お互い本性が見え始めると感情が激しく揺さぶられるようになる。

◆相手の忠誠心や自分への愛をやたら確認したがるようになり、その証拠を探そうとする。

◆探偵のようになってしまう。

◆束縛が強く、相手を支配しようとする。

◆嫉妬心から憎悪に変わり、激しく責め立ててしまう。

◆依存タイプの人を引き寄せてしまう。依存タイプの人は自信がなく、負の感情が伝染し影響を受けることになる。

◆相手の気持ちを敏感に察知することが出来る為、相手の機嫌に怯えている人もいる。

◆不機嫌にならないようにとか、怒らせないようにと気を使っているうちに相手の言いなりになってしまう。

◆不自然な関係と感じながらも、相手からなかなか離れられない。

愛着スタイル それぞれの特徴

HSPの子供は、その感受性の強さゆえに、愛着の影響を人一倍受けやすいと言われています。

辛い思いをしたり、不幸な子供時代を送った場合に、愛着がより不安定になりやすいのです。また、家庭が要因でないとしても学校でもトラウマを抱えやすいと言われています。

そのように一般的には、愛着障害は家庭環境や学校などの環境が原因といわれたりもしますが、私個人の考えでは元々持っている気質が一番の要因です。

例え豊かな環境に恵まれたり、何事もなかったとしても不安定な愛着を持ちやすいのです。もっと言ってしまえばホルモンの影響なのでしょう。ホルモンバランスは年齢によって変わっていきます。

そして、HSPの親もまた、持っている気質ゆえ自分をコントロールしずらく偏りやすいです。愛着対象である子供に、その形成した愛着スタイルを反映させてしまうのです。

この、不安定な愛着を持っている人を愛着障害と言います。別名、絆の病です。

例えば、

◆愛着ある絆をうまく作れない為に、自分にこだわり、自分自身の価値を向上させることで、周囲から認められようとする。

◆自信のなさから頑張りすぎてしまう。

◆人に頼れず辛いことは解離して、独立独歩、一匹狼のスタイルをとりがち。

◆親密な関係を避けたり、人を信用しなかったりする。

◆権力や金の力といったもので、自分の価値を守ろうとする。

◆愛着障害からの自己への厳しさから、卓越した能力や技術を持つ人が多かったりする。

◆愛着障害の内向的・内省的な人は、顔認識(顔を見て誰なのか認識すること)に苦労すると言われている。

不安型 

  1. 完璧主義
  2. 頑張りすぎる
  3. 衝動的に刺激を求める
  4. 不安障害・・・絶え間ない不安
  5. 強迫性障害・・・ひたすらやらないと気が済まない
  6. 失体感症・・・体の声がわからない

環境要因は、過干渉の2つのタイプ、溺愛する親、けなす親です。過干渉の親は、子供を思い通りにコントロールしようとし、良い子だけを認め受け入れるという養育態度を示す事があります。

いつも親から過剰に手出し口出しされたり、粗探しされて育った結果、良い子でいないといけない、頑張らないと見捨てられてしまう、という「不安」に囚われてしまうのが、このタイプの特徴です。

不安型の人は、他の人のちょっとした言葉や行動に敏感に反応して、パニックになったり怒ったり、落ち込んだりしてしまいます。

ある時期までは、無理をして親が求める良い子として振る舞っていますが、キャパオーバーや、限界がきて、反抗したり、殻にこもったり、心身のバランスを崩してしまったりしがちです。

不安型の人は、社会的に有能な人も多く仕事はとてもできる一方で、恋愛になるとその仕事ぶりからは想像できないほどダメになってしまうケースがよくみられます。

不安型の恋愛傾向は、一見とても優しく親切に見えます。しかし、その親切が自分本位で独善的で衝動的で、束縛が強く相手を支配しようとする傾向があります。

受け入れてくれた相手を自分の思い通りにコントロールしようとするのです。

他責傾向があり、いつも不安そうで自信なさげなのに、怒りっぽいというのも特徴です。その不安な感情や怒りを自分に向けてしまい、衝動的に自傷行為をしてしまう人もいます

メンヘラや、メンヘラ製造機、ストーカーと呼ばれるような行動をとってしまう人もいるでしょう。

いろいろ贈り物をしたり、高価なプレゼントをする人もいます。そして、それを受け取った相手に絶大な信頼を預けてしまう為、その後拒絶をされると、過剰反応し逆上してしまうことがあります。

不安型の両極端な人生の話

回避型

  1. 共感性の乏しさ
  2. 距離を取る
  3. 過度に厳格な完璧主義
  4. 身体症状
  5. 相手の意図から逆算した言葉の選び方
  6. 本やネットやアニメの世界に依存する
  7. 現実の人物より、理想像を愛する傾向
  8. 自分の感覚や感情がわからない
  9. 自分の人生に無関心
  10. 否定は嫌だが、褒められたり期待されるのも苦手
  11. 働かないで暮らせることが理想
  12. モラトリアムな時期を過ごす

回避型は、暴力・非行・反社会的行動などの破壊的な行動をするリスクがあります。優しさや、甘えを求めない代わりに、力で相手を支配しねじ伏せようとします

相手を支配できないと、DVパワハラ、モラハラなどの問題も起こしてしまうリスクがあります。

この相手の痛みに鈍感かつ、共感性の乏しさは、自他共に厳しく甘えを許さない性格傾向へと発展していきます。

自分への厳しさから、弱音を吐くことを嫌ったり、自らを追い込んだりする為、体が悲鳴を上げてしまう心身症や慢性疲労、燃え尽き症候群などに陥ることがあります。

人への攻撃性ではなく自分に向けられた場合には、嫌な感情や感覚を自分から切り離し、無感情になることもあります。

人への距離が遠く、人と接することに疲れてしまい、一人で閉じこもる傾向があります。

偽りのポジティブ思考を身につけて、その場しのぎの対処法を身につけてしまう人もいます。

偽りのポジティブ思考とは

回避型が極端になると、二次障害へと至っていきます。

  • 強迫性パーソナリティ
  • 自己愛パーソナリティ
  • 反社会性パーソナリティ
  • ジゾイドパーソナリティ
  • 回避性パーソナリティ

無秩序型

不安型と回避型の混合タイプです。

異常な過程環境で育った為に混乱し、矛盾した反応を示すようになったと言われています。例えば、親の虐待、親の精神疾患やアルコール中毒です。

無秩序型の人は、矛盾した振る舞いを見せる人が多いです。

例えば、人付き合いがうまく、気を回すのが得意で、初対面の人にも親しげに振る舞える。それなのに、人への恐怖や、根深い不信感を秘めていたりします。

人間嫌いなのに、配慮が得意なのです。この矛盾した両極性から、無秩序型や混乱型と名付けられました。

この歪んだ愛着を抱えている本人は、矛盾した感情に苦しめられていますが、抜け出すことができません。

その結果生じるストレスが、その後の人生全体に破壊的な影響を及ぼすこともあります。

安定した愛着を再形成するには

HSPのように感受性が強くても、自制心が高い人は悪い影響を免れており、対人関係も維持できるとされています。そして人生で物事にうまく対処できることがわかっています。

つまり、自己コントロールができると、人生が好転するのです。

安定型

安定型の愛着スタイルを持つ人は、自分が愛着を持ち、信頼している人が自分をいつまでも裏切らず、受け止めてくれることを信じることができます。

これをしたら愛情を失ってしまうかも、嫌われるかも、と思い悩むことが少なく、人間関係において無駄なストレスを抱えることがありません。

また、率直で前向きな姿勢を持っているので、周囲の人を肯定的に捉え、安定した関係を築くことができます。

例えば、誰かと意見交換をするときも、自分の考えをオープンに話すことが相手に対して誠実な態度であり、お互いの理解につながると考えます。

仮に意見が食い違っても、相手の主張によって自分が脅かされたとは解釈しないので、客観的なスタンスを保つことができます。

仕事では、何か困ったことに直面したとき、気軽に誰かに相談し、助けを求めることができます。

自分も助けを求められたら、手を差し伸べる。だから、周りも自分を助けてくれる。シンプルにそう考えることができます。

恋愛でも安定型愛着スタイルの人は、相手を信じ、尊重しながら安定した関係を作り上げていくことができます。

仮に別れと直面することがあっても、悲しい気持ちを抱きつつ、自分にとって大切な人であり、経験だったと前を向く力を失いません。

HSPが陥りやすい解離からの回復

HSPは、自分の感情や記憶や感覚を、頭の奥に追いやり感じなくさせてしまう傾向があります。

その解離からの回復過程は2つあります。眠りの経路目覚めの経路です。

眠りの経路とは、他者の保護によって包まれ、その中でまどろむことです。例えると、母親に包まれ、安心できる居場所を獲得することです。

これは、オキシトシン作用で他者と信頼や絆を作り、安心できる場所で安定した愛着スタイルをもう一度形成し直していくということです。

目覚めの経路とは、他者に対する依存を放棄し、自らの責任を自覚し、将来に向かって行動することです。例えると、父親のような自立心と強さといったところでしょう。

これは、自らの力で合理的思考を身に付け、自立し行動していくということです。

感受性が強い人は、幸せなことや嬉しいことも人一倍感じることができます。繊細だからこそ、美しい世界を見ることができるのです。

また、人との距離が近くても遠かったとしても、大切な人を尊重し、その自主性を大事にする心の優しさや純粋さがあります。これを読んでくださってる方なら、きっと素敵な人と出会い、幸せな恋愛ができると思います。

自分の軸を作る為に

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